室蘭市立向陽中学校便り 潮路さやかに 19号 平成24年3月23日発行 文責 八木橋 政則

  室蘭市立向陽中学校教育目標:文化と平和を愛し、民主的な社会を構成する人間性豊かな生徒を育成する。
  桜蘭中学校の"顔"や"心臓"となる心身の準備を!!
  過日の卒業式から2週間あまりが経過し、その間公立高校の合格発表があり、全卒業生の進路が決定しました。今日は平成23年度の修了式を迎えました。                 
 修了式式辞から一部紹介します。 
  三年生は最高学年であり、何といっても学校をリードしていく立場になります。1、2年生の先輩であり、その存在感は大きいものがあります。三年生がどのような活動をするのかが、学校の進むべき方向を決定するといってもいいでしょう。三年生一人一人の行動が学校内はもちろんのこと、校外のおいても注目されます。例えば、修学旅行に行って3年生がどんな行動したのかということが、その学校がどんな学校なのかと噂されたり、評価されたりするという意味です。良い面も、悪い面も引き合いにだされ、学校全体を代表しているように受け取られることから、学校の看板とも、学校の顔とも言われるのです。
 
 二年生は「学校の心臓」です。新入生からは先輩と呼ばれ、3年生にはさまれて、高校受験もまだ先と考えると、俗にいう"中だるみの学年"とも言われますから注意しましょう。中学校生活の中間のこの一年こそ、中学校生活を大きく膨らませ、最も充実させることのできる1年間にしてほしいと思います。年度の前半は3年生がリードしてくれますが、後半からは先輩が残した良き伝統と校風を引き継ぎ、学校の中核となり、活躍する場面が増え、学校生活の雰囲気を盛り上げ、学校の隅々までエネルギーを送り届けることから、人間の体でいうと新鮮な血液を送り届ける心臓の役割を果たすことになるということです。4月からは桜蘭中学校の「顔」として「心臓」として活躍できるよう、
明日からの春休みに心と体の準備をしてほしいと思います。
学校関係者評価委員会を開催!!
 16日(金)午後6時30分から標記の会(左写真)を校長室で行いました。会には、評議員さん3名(高屋敷さん、宮道さん、船場さん)と近隣の小学校長(八丁平・旭ヶ丘)及び校長・教頭の7名が出席しました。23年度の本校の教育推進状況や過日実施した学校評価の結果や公表された北海道における学力等の調査結果について説明後、和やかに2時間あまり懇談を進めました。以下は、学校関係者評価委員の皆様からいただいた質問・意見等や学力調査結果について紹介いたします。
                                           (●は評価委員から質問や意見◎は学校側からの回答)
  北海道の学力等の調査結果については、国語Aが北海道比で(−0.6P)、国語Bが同(+0.2P)、数学Aが同(+2.P)、 数学Bが同(+2.1P)となり、先ごろ公表された胆振の中学校比では、国語Aが(−0.2P)、国語Bが(+0.9P)、数学A(+ 3.0P)、数学Bが(+2.6P)となりました。課題として、国語の読み取る能力、数学の図形などの知識理解等が挙げられます が、学校では、言語活動を取り入れた授業実践、ノート指導の工夫、チャレンジテストの活用、読書の推奨などや、授業交流な どの校区小学校との連携、生活学習習慣向上の啓蒙を図る家庭との連携などで学力向上対策を図ることを検討しています。

●「学年学級経営」:「お子さんは、学校へ行くことを楽しみにしていますか。」の問いに対する2、3年の保護者と1年生の保護者の結果に  開きがあるが、その分析を学校はどう考えているのか?
◎「学校の生活に満足感を覚えますか?」で、昨年より生徒の肯定的な評価が全学年とも向上したことから、社会情勢

●「学習指導」:「学校は、子どもたちにわかりやすい授業を行い、学力の向上に努めているか」についての保護者の肯定的評価が激減  し、「授業内容を理解しているか」は大幅に増加するという矛盾した結果となり、生徒の「学校の授業は分かりやすいですか」には全体的 に高い評価なっているのはどうしてか。
◎ 学校の授業は分かりづらいのに、学習塾等でそれを補っているとしたら、公教育としては残念なことである。保護者は、どうしても結果 (点数)を重視する傾向があるが、生活習慣などを含め、子どもの学力向上を学校だけで図ることは難しい。

●「道徳教育」:中学校では、全校道徳という形が多いように感じられるがどうしてなのか?
◎今年は、震災の関係から「命」という特定のテーマについては学年や全校で共通認識を図るために3回実施した。
●行き過ぎた自由主義・個人主義の防波堤として、道徳はマナーを学ぶ時間としても大切な時間である。

卒業生の進路状況(3月23日現在)計130名
 室蘭栄普通  男6 女10 計16   札幌開成コズモサイエンス 男1 
  〃 理数 男4 女3 計7        下北沢成徳普通 女1
 室蘭清水丘普通 男14 女15 計29  有朋 女1
 登別青嶺普通  男2 女1 計3 池上学園 女1
 室蘭東翔総合  男13 女14 計27  室蘭大谷アカデミック 男6 女3 計9
 室蘭工業電子機械 男2                〃フィジカル 女8
      〃電  気  男2                〃クリエイティブ 男4
      〃建  築  男2 女4 計6     海星学院普通 男1 女3 計4
      〃環境土木 男2 女2 計4     北海道栄普通 男2
 虻田商業 女1                        就職 男1
 札幌篠路普通 男1          
                             男子63 女67 計130

大変お世話になりました。(退職される教職員のみ)
  山田 由美子 教諭(定年退職)
 昭和、平成と通算18年間、向陽中学校に在職し、今春、定年退職(卒業)となりました。中島地区、八丁平地区、南高平地区の保護者の皆様には長きにわたり大変お世話になりました。ここまでやってこられたのは、多くのご家庭、地域の皆様のご支援、ご協力をいただいたお陰です。心より感謝しております。生徒のパワーを一杯もらい、共に泣き、笑い、感動した日々を記憶に留め、4月から新たな生活を始めようと思っています。皆様のご健康と、今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。

  八木橋 政則 校長(定年退職)
 向陽中学校の閉校と共に定年退職することになりました。二人の息子も本校を卒業したことから、親子三人が大変お世話になったという感謝の思いで一杯であります。生まれ故郷の室蘭で教員のスタートを切り、教職生活の28年間を室蘭で過ごし、この室蘭でゴールを迎えることができ、大変幸せな教職生活であったと思っています。生徒、保護者、同僚教職員、地域関係者、行政等の全ての方々が私にとって師であり心から感謝とお礼を申し上げます。

※今年度は、向陽中が閉校の関係で全教職員が異動対象となりました。本来なら離任される各教職員から一言挨拶をいただくところですが紙面の関係で赴任先のみを紹介いたし ます。

 市外異動 佐藤 裕子 教諭(伊達市立伊達中学校)・柳沼 慶祐 教諭(苫小牧市立緑陵中学校)
 市内異動 合田 恵子 教諭(港南中)・星 英男 教諭(港北中)・千島 広丸 教諭(港北中)・中野 孝教諭(本室蘭中)・
  堀井 雅人 教諭(本室蘭中)・野澤 俊重 教諭(東明中)・星田 良枝 教諭(東明中)・鎌野裕康 事務職員(桜が丘小)
  亀谷 真紀 事務員(東明中)・只野 喜千 用務員(港南中)
 桜蘭中へ異動:
  伊藤 博明 教頭・浦 恵子 教諭・矢吹 眞信 教諭・岩瀬 真樹 教諭・山本 彰一 教諭・杉本 幸三 教諭
  小川 佳子 教諭・浅田 慎市 教諭・佐々木 貴啓 教諭・松本 美紀 教諭・木村 美樹子 教諭・鈴木 大地 教諭
  田中 健之 教諭・細木 貴洋 教諭・田中 俊輔 教諭

平成23年度の学校便りも「向陽中学校としての最後の一年のスタートにあたり」と4月
15日発行の第1号より数えて19号となりました。
  向陽中学校の教育活動について、行事を中心としてできるだけ分かりやすく、保護者の皆さんや地域の関係各位に発信してきたつもりですが、いかがでしたでしょうか。
 今年度は、大震災の関係で防災教育の在り方や平成26年度までに全国平均を上回る数値を出すとの強い学力向上方針が示されたり、24年度スタートする新学習指導要領の準備期間の最終年度にあたり大変多忙な1年であったように思います。今後の教育の動向が多少なりともご理解いただけたとすれば幸いです。
「潮路さやかに」も向陽中学校の学校便りとして最終号となりました。」1年間のご愛読に心から感謝申し上げます。
桜蘭中学校の教育活動が"すべては子ども達のために"のもとで充実発展されますことを心からご祈念申し上げます。
    
Koyo Times
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