福祉学習(6年)

 12月上旬に、エバーグリーンハイツ室蘭の職員さんが来校し、6年生を対象とした福祉学習を行いました。今回は、12月10日(火)の6年3組の学習の様子をお伝えします。
 授業のはじめには、介護老人保健施設の理念や役割を教えていただき、施設を利用する高齢者に対して、多くの役割の人が手助けをしていることを、子どもたちは理解しました。子どもたちからは、「この仕事、知っている。」、「この仕事も、福祉に関わる仕事なんだ。」という反応がありました。
次に、食事に関わる人間の体の仕組を教えていただきながら、年齢を重ねると退化していく食事に関わる機能について教わり、特に、口から入れた食べ物や飲み物を誤嚥(ごえん)する危険性について知りました。誤嚥とは、人が口から飲食をした際に、食道を通って胃に落ちていく飲食物が、途中で肺や気管肢などに入り込んで呼吸しづらくなることです。その誤嚥を防ぐために、エバーグリーンハイツでは、利用者の体の症状や持病に合わせた食事を用意していて、同じメニューでも刻み食や流動食などがあることに、子どもたちは驚いていました。
 最後に、誤嚥を防ぐ一つの方策として、とろみを付けた飲み物を飲むという方法を知り、実際に体験活動をしてみました。具体的には、とろみを付けるための粉末をお茶に入れて素早く混ぜ、飲んでみるという活動です。とろみがついたお茶にやや抵抗感を示す子もいましたが、実際に飲んでみると、「とろみはあるけど、味は変わらないな。ちゃんとお茶を飲んでいる感じがする。」、「確かにとろみがあると、一気に喉を通っていくのが分かるな。」などと、日頃お茶を飲む時の様子と比較しながら、とろみのあるお茶を飲んでみた感想を、子どもたち同士で交流していました。
 今回の福祉学習からは、人に寄り添う気持ちになって考えることが介護の仕事の基本だということを、子どもたちは、職員さんの話や体験活動から学ぶことができたと思います。

 

 

 

 

 

 

 


2024年12月17日