高齢者疑似体験(6年生)

 12月16日(月)に、社会福祉協議会や地域包括支援センターや室蘭市ボランティア・アドバイザーの会の皆様をお招きして、6年生を対象に高齢者疑似体験が行われました。
 今回は、2つの体験活動がメインとなりました。
 1つめは、車いすの介助体験です。子どもたちは、車いすに乗る人と車いすを押す人の両方を体験しました。実際に段差や傾斜がある場所を車いすで通る体験をしてみると、車いすに乗った側は、「少しの段差でも体に来る衝撃がすごい。」、「緩やかな傾斜でも怖いな。」という実感をもつことができました。車いすを押す側では、傾斜を上り下りする時には車いすを押す力を変えることが重要であることや、段差を乗り越えるときには車いすを少し傾けることが必要であることを知り、車いすに乗っている人に安心感を与えることが大切だと教わりました。
 2つめは、肢体不自由者の体験です。今回は、膝が曲がらないようにするサポーター、手首にはおもり、耳には聞こえづらくなるイヤーマフ、目には視覚を狭めるゴーグル等を装着し、杖を突きながら、実際に歩行してみました。こちらでも体験する人には介助する人を同行させ、双方の立場から学ぶ機会をもちました。階段を思うように登れなかったり、落としたものを取ることができなかったり、色や大きさによっては文字が見えにくかったりという体験を通して、体に不自由がある暮らしの大変さを知りました。また、介助する側では、相手が何に困っているのかを知ることができ、その人に合った手助けの仕方があることにも気づいていました。
 今回の高齢者疑似体験や先日の福祉学習を通して、子どもたちは年を取ったり病気になったりすると、生活の中で苦労する場面が増えてくることを実感することができました。そして、不自由を抱える人の状況を考えた言動をいろいろ工夫できることも知りました。
 大変有意義な学習の機会になりました。ご協力いただいた外部講師の皆様に、心より感謝申し上げます。どうもありがとうございました。

 

 

 

 

 


2024年12月20日