点字教室(4年生)

 12月17日(火)の2~4時間目に、社会福祉協議会、地域包括支援センター、点字ボランティア・アドバイザーの皆様を外部講師としてお招きし、4年生が点字学習を行いました。2時間目は学年で講義を聞き、3・4時間目はクラスに分かれて点字体験をしました。 
 2時間目には、来校いただいた目の不自由な方に、子どもたちからの質問に答えていただきました。物の在りかを伝えるときには左や右という言葉を使わずに、時計を連想させる『〇時の方向』という伝え方をすることや、自分が慣れている場所では、杖がなくてもスムーズに歩けることや、目が見えなくても人や物の気配を感じること等に、子どもたちは特に驚いたようです。一つ一つの教えてくださることに対して、子どもたちは真剣にメモを取りながら、目が見えない生活についてのイメージを膨らませていました。
 3・4時間目には、目が見えなくても文字を伝えるためのツールの一つである点字について、学習しました。まずは点字の仕組を知り、点字が6個の点の組み合わせでできていることや、ローマ字と同じように母音と子音が重要な枠割を果たしていることを知りました。次に点字を作成してみました。点字専用のペンを使って、自分が表したい文字を、点で打っていきました。母音を練習したのちに自分の名前や物の名前を打ってみたり、短いメッセージを作ってみたりして、どんどん体験を進めました。子どもたちからは、「点字のペンで穴を開けていくのが、気持ちいい。」、「この点だけで文字を解読するのは難しいな。」、「点字を触ってみると、でこぼこがあるね。これを手で触って読み取るのが、すごい。」等の感想が聞こえてきました。講師の方からは、自宅の電化製品や公共機関などに多くの点字の表記があるので、ぜひ興味をもって探してみてほしいと伝えてもらいました。
 子どもたちにとっては、とても貴重な学習となりました。世の中にはいろいろな障害をもっている人がいることを知り、どんな人でも安心して暮らしていくことができるような工夫が、社会には多く存在していることを実感できました。
 今回は、社会福祉協議会、地域包括支援センター、点字ボランティア・アドバイザーの皆様にご来校いただき、たくさんのことを教えていただきました。どうもありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 


2024年12月23日